
暖房運転中に「プシュー」という音がして暖かい風が出てこなくなった。エアコンが壊れてしまったのか?
こんな経験はありませんか?
実は、それはエアコンが壊れたわけではなく、「霜取り運転」と呼ばれる正常な動作の一環です。寒い季節、エアコンの室外機には外気中の水分が凍りついて霜が付着することがあります。このままでは、熱交換器の効率が低下してしまい、暖房の効果が弱まってしまうため、エアコンは自動的にこの霜を溶かす運転を行います。
霜取り運転とは?
霜取り運転は、室外機に付着した霜を溶かすために一時的に暖房運転を停止し、冷房のような運転を行って室外機を温める仕組みです。この際、以下のような現象が起こることがあります:
・暖かい風が出なくなる:室内機からの送風が弱まるか、完全に停止します。
・「プシュー」という音がする:冷媒の流れが変わるため、独特の音が聞こえることがあります。
・室外機から蒸気が出る:霜が溶ける際に発生する水蒸気が白い煙のように見えることがあります。
これらはすべて正常な動作であり、霜取り運転が完了すれば再び暖かい風が出てくるようになります。
霜取り運転の時間
霜取り運転は通常、5〜10分程度で完了します。ただし、外気温や湿度によってはもう少し時間がかかる場合もあります。
霜取り運転中の注意点
・霜取り運転中は無理に操作せず、そのまま待ちましょう。
・室外機の周りに障害物があると霜取り運転が効率的に行えない場合があります。室外機周辺は風通しを良くしておくことが大切です。
まとめ
暖房中に「プシュー」という音がしても、焦らずに少し待てば大丈夫です。エアコンが自動的に霜を取り除くことで、引き続き快適な暖房を提供してくれます。もしも霜取り運転が頻繁に起こる、または明らかに暖房の効きが悪いと感じる場合は、当店もしくはエアコンを購入したお店にご相談ください。